お客様を理解する気持ちを表す
masaです。
営業マンは、お客様のneeds・wantsを掘り下げ、「動機」、「不満」、「背景」から、「不満」と「不満の質」を導きだします。
しかし、導き出された「不満」はまだ「仮説」の域を脱していません。
ここでは、そのニーズの把握により得られた「仮説の立証」を行います。
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「同意」「共感」の重要性
お客様から得らる情報には様々なものがあります。
「楽しい情報」「悲しい情報」「困った情報」「未来の情報」「不安な情報」「期待に溢れる情報」
ニーズの把握の際にも、これらの情報は出てきます。
その情報が出てきたとき、あなたはどうしてますか?
「同意」「共感」をしていますか?
想像してみてください。
あなたが誰かに相談をしているところを。
例えば、お医者さんに行ったとしましょう。
ドクター大塚「今日はどうされました?」
あなた「昨日から頭痛がひどくて。」
ドクター大塚「喉の痛みは?」
あなた「喉は痛くないです。」
ドクター大塚「睡眠はどの位取ってますか?」
あなた「まぁ、6~7時間は取ってます。」
ドクター大塚「まぁ、季節の変わり目で体調がすぐれないんでしょう。一応、お薬を出しておきますので様子を見てください。」
あなた「はぁ、ありがとうございました。」
ドクター大塚「しばらく症状が続くようだったら、また受診してください。」
どうでしょうか?
こんな感じのドクターいませんか?
個人的なことですが、こんなドクターにかかったことがあります。
心配になって「他にもこんな症状があるんですけど」とか言っても、「それは、関係ない。」とか突っぱねられました。
すみません。つい思い出して熱くなってしまいました。
まぁ、このようなドクターが本当にいるかは別として、話を進めましょう。
次に、今や当たり前となった「セカンドオピニオン」を求めてもう一人のドクターを訪ねてみましょう。
ドクター崎山「今日はどうされました?」
あなた「昨日から頭痛がひどくて。」
ドクター崎山「そうですか。それはお辛いですね。喉の痛みはありませんか?」
あなた「喉は痛くないです。」
ドクター崎山「そうですか。頭痛だけのようですね。睡眠はどの位取ってますか?」
あなた「まぁ、6~7時間は取ってます。」
ドクター崎山「安心しました。重病ではなさそうだ。季節の変わり目が頭痛を引き起こすことがあります。お薬で2~3日様子を見てください。」
あなた「ありがとうございました。」
ドクター崎山「もし2~3日しても改善しなければ、すぐに来てください。」
いかがでしたか?
これまで2人のドクターに診てもらいました。
質問の内容は同じです。
正直、その後再受診するとしたら、どちらのドクターに診てもらいたいですか?
私だったら、「ドクター崎山」に診てもらいたいです。
なぜなら、ドクター大塚と比べて、私に「親身」になってくれているからです。
なぜ、ドクター崎山の方が「親身」だと思ったか?
それは、私の悩みに対して、「同意」し、「共感」してくれたからです。
アンダーラインを引いている言葉がまさに「同意」と「共感」で、大きな役割を果たしていますよね。
商談でも同じことが言えます。
ただお客様の声を「聞く」のではなく、まさに「傾聴」、耳を傾けて話を聴くのです。
「聴」という字は「心の耳で聞く」と表現されるように、「一言一句聞き逃さないという態度」が望ましいですね。
そして「傾聴」した内容に「同意」し「共感」する事で「お客様の声を受け止め、理解を示す姿勢」を表します。
まさに、この「お客様の声を聴き、理解する姿勢」が「好感」を生むのです。
ニーズの把握のセクションでも述べましたが、「傾聴」「同意」「共感」はとても重要なものです。
とても小さな事かもしれませんが、この差が大きな差になると言っても過言ではありません。
これが出来る営業マンと、出来ない営業マンとでは、間違いなく「雲泥の差」が生じるはずです。
では、どんな言葉が「同意」なのでしょう?
「そうです」「ですよね」「さすがです」「おっしゃる通りです」など相手の言葉を肯定する表現を用いるとよいでしょう。
次に「共感」です。
「それは辛いですよね」「それはお困りですよね」「私もその経験があります」など相手の気持ちを尊重し「その気持ちわかります」という表現を用いて下さい。
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仮説の立証
「同意」と「共感」が出来れば「立証」です。
早速ですが、「お客様のニーズと不満の仮説の立証」をするにはどうしたらよいでしょう?
自分であれこれ考えますか?
それともインターネットで検索しますか?
もちろん違いますよね。
答えはお客様しか知り得ません。
では、どのような質問をし、「仮説の立証」をするのでしょう。
実はとても便利な言葉があります。それは何かというと・・・・・・
「つまり」「ということは」「まとめると」です。
これらの言葉を頭につけて疑問形にすると、おのずとお客様へ「同意」を求める文章になります。
例えば、ニーズの把握において「不満」=「5人で暮らすには狭い家」という「仮説」を立てたとします。
「なるほど。わかります。つまり、今の家は、5人で暮らすには狭く、不便だと感じてあるということですよね?」
もしこの質問が「確信」、つまり、「お客様の不満の本質」を得ていたらお客様はなんと答えるでしょう?
「そうなんです」ですよね。
こちらの質問を否定せず、肯定したことで、ついに、私たちが立てた「仮説」が「立証」されたのです。
ニーズの把握から不満の推測、そしてニーズと不満が立証されました。
これからいよいよ腕の見せ所ですね。
やっと「武器」が手に入りました。
これからあなたの能力、つまり「銃の腕前」が披露できます。
次はプレゼンテーションです!張り切って行きましょう!
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