ニーズの把握による仮説
masaです。
不満の把握の重要性を理解いただいたところで、方法について書いていきます。
どのようにしてneeds(ニーズ)とwants(ウォンツ)から「不満」と「背景」を突き止めるのでしょう?
難しく考える必要はまったくありません。
答えは簡単です。
「もっとお客様に興味を持つ」です。
もっと噛み砕きましょう。
お客様のneedsとwantsに疑問を持ってください。
「なぜ、そのneedsが必要なのか?」「なぜ、そのwantsを欲しているのか?」
お客様の声を傾聴し、needsとwantsの「動機」を探り、「現状」に対する「不満」を見つけ出してください。
スポンサードリンク
薄っぺらいneedsとwantsがもたらす爆弾
当たり前のことですが、この作業が十分にできていないと、質の低い提案と説得しかできません。
そんな質の低い提案では、お客様の心はそう簡単には傾きません。
それだけではなく、質の低い提案と説得は商談を破壊する爆弾となるのです。
爆弾は、お客様の「魔のリアクション」が原因で起こる「強制終了」です。
満を持して説明したものに対して、「反応が薄い」、「驚かない」、「無関心」、「リアクションが薄い」など、営業マンとっては嫌な瞬間ですよね。
つまり、お客様がこちらの提示する情報にまったく心当たりがない状態、いわゆる「無関心」の状態です。
特に、「needs(ニーズ)の把握」をしている「つもり」の営業マンにとっては、この「魔のリアクション」は、本当に痛い一撃となります。
「お客様の求めていることに対して、どストライクの説明したのに。なに、そのリアクション!?」と、心の声が聞こえてきそうです。
薄っぺらい提案
↓
無関心による「魔のリアクション」発動
↓
「汚名返上とばかりに、色々な商品説明」
↓
「さらにお客様の本質から遠ざかる」再度「魔のリアクション」発動
↓
「さらに焦り、さらに不必要な商品説明」
↓
「お客様がお腹いっぱいになり、距離を置かれる」
↓
「商談終了」
という「負の連鎖」に陥ってしまいます。
それも「薄っぺらいneedsとwantsの把握」による、思い込み(想像)提案なのです。
「これは便利です!」、「あれは役に立つんです!」、「それがあれば楽なんです!」
「薄っぺらいneedsとwants」からは「それなりの不満」と「それなりの想像」しか見出せません。
説明できたとしても、それはこちらの勝手な思い込みによるものであったり、最悪の場合、本質を誤認していることだってあります。
当然、お客様の発言から営業マンは「不満」をある程度は想像することは出来ます。
が、しかし、あくまで想像と推測、つまり「仮説」でしかないのです。
予断は禁物です。勝手な思い込みが本質を見えなくしてしまいます。
お客様の「不満」。その答えを知っているのはお客様だけです。
だったらすることは一つですよね?
お客様に質問してください。「それはどうしてですか?」と。
「傾聴」「同意」「共感」
スポンサードリンク
洋服屋さんの話に戻ります。
私は「ジャケットを探している」と伝えました。
もし、この店員さんが私のneedsとwantsに興味を持ってくれていれば、おそらくこのような質問をしてくるのではないでしょうか?
「お仕事用ですか?」「どのようなジャケットをお望みですか?」
これらの質問に私が答えた時点で数多ある商品の中から、より私の要望に合った商品を選択することが出来ます。
しかし!これだけでは終わりません!
もっともっと興味を持って、掘り下げていきます!
「使用用途」、「合わせようとしている服」、「着用予定時期、場面」など。
そして、質問を掘り下げていく上で必ず意識して欲しいことがあります。
それは、必ずお客様の話を「傾聴」、そして「同意」、「共感」することです。
「相槌」を打ち、お客様の話を「傾聴」し、「おっしゃる通りです」と「同意」し、「それはお困りですよね」と「共感」することで、お客様により具体的なneedsとwantsを語って頂きます。
そのように、お客様のneedsとwantsに興味を持ち、質問を重ね、答えをつなげていくと、とても具体的なものに変わります。
「色はブルー系。カジュアルなものしか持ってないから、フォーマルな雰囲気のあるのジャケットが欲しい。3日後、社員研修に行くので、その時に着ていけるジャケット。私服としても着用したいと思っているので、デニムにも似合うデザインを希望。」
いかがですか?
そんなジャケットがあるかどうかは別として、ずいぶん具体的になりました。
「カジュアルなものしか持ってなくて、3日後の社員研修に着ていく服がなくて困っている」という「不満の推測」。
「フォーマルな雰囲気で、私服としても着用できるブルー系のジャケット」というneeds、wantsが確認できました。
「さぁ、これを基にいよいよプレゼンテーションだ!」
ちょっと待ってください!
確かに質問をしてneeds、wants具体化し、「不満」を見つけたかに思えます。
が、しかし、今の状態では、「needs、wantsの把握」で得た情報を基に推測したにすぎません。
needs、wantsと不満の「推測」、つまり、まだ「仮説」でしかないのです。
それでは次のステップにて「仮説の立証」に移りましょう!
と、言いたいところですが、その前に!!
大事なことがあります。
それはなんでしょうか?
さすが!そうですよね。
いくら質問しろ!と言ってもこんな簡単には進まないものです。
お客様がみんな自分から語ってくれる方だとも限りません。
仮説の立証に進む前に「質問の方法」についてお話しさせてください。
スポンサードリンク
Leave a Reply