masaです。
長らく景気が低迷し、給料は右肩下がり。
格差は広がり、「下流社会」という言葉も定着した日本ですが、こと平均貯蓄だけ見てみると決して下流社会とはいえません。
その額なんと、1209万円!
一世帯当たりの平均貯蓄額です。
えっ?そんなに貯金しているの?
えっ?それだけしか貯金してないの?
反応は人それぞれでしょうが、一般的に貯蓄が1200万円を超えているというのは優秀な金額ではないでしょうか。
しかし、あくまで「平均」です。
日本の実態はいったいどうなっているのでしょうか。
スポンサードリンク
平均年収
非正規労働者も含む給与所得者を対象にした「民間給与実態統計調査」(国税庁)によると、2015年の年間平均給与はボーナス込みで420万円となっています。
勿論のこと、給与は業種などにより236万円から715万円までと大きな差がありました。
ではどれくらいの労働者が平均給与をもらっているのでしょうか。
男女合わせた全体の年収別では、300万円超400万円以下の層が17.5%。
そして、300万円以下の人が全体の39.9%を占めるという結果が出ています。
男女別で見てみると、男性の平均年収が520.5万円なのに対し、女性の平均年収は276万円と、ほぼ半額でした。
これは女性の方が派遣やパートなどの非正規雇用が多いためだろうと推測されます。
しかしながら、女性の42.6%が年間給与200万円以下というのが実態なのです。
貯蓄の無い世帯が増えている
スポンサードリンク
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2015年の2人以上の世帯の貯蓄額の平均額は1209万円となっています。
本当に日本の2人以上の世帯がそれだけの金額を貯蓄しているのでしょうか?
答えは当然「NO」です。
この現実離れした金額の秘密は「平均」にあります。
1世帯が1億2000万円の貯蓄があり、残りの9世帯が貯蓄ゼロでも「平均貯蓄額」は1200万円になるのです。
これではなんの参考にもなりませんよね。
実際の貯蓄額に近い数値を「中央値」といいます。
2015年の世帯貯蓄額の中央値は約400万円です。
この数字ならまだ現実味を帯びていますよね。
しかしながら、昨今問題視されているのは、貯蓄ゼロの世帯が約30%にのぼるということです。
約3世帯に1世帯が貯蓄がゼロなのです。
ちなみに単独世帯の平均貯蓄額は773万円となっていますが、中央値はなんと20万円。
全体の47%の単独世帯が貯蓄ゼロという結果でています。
この貯蓄ゼロ世帯が年々増加の一途をたどっているのです。
まとめ
いかがでしたか?
あなたの貯蓄は1209万円ありますか?
それとも中央値の400万円ですか?
ちなみに、貯蓄のある世帯だけの中央値は1000万円となっており、お金を持てる者と持たざる者の格差はやはり広がっているようです。
実際に、軽自動車が低迷し、高級車が売れる時代になっています。
これからますます格差社会は進むことでしょう。
不景気による給与カットやボーナスカット、それによる消費の落ち込み、そして業績不振と負のスパイラルに陥っている日本経済ですが、それでも生活はしていかなければなりません。
コツコツと貯金できるとき貯金をするという方法を取るのか、はたまた、日本経済の為に消費するのか、判断は人それぞれです。
今をどう生活するかだけではなく、安心できる老後のことなど先を見据えた資金管理を考えることも必要なのではないでしょうか。
スポンサードリンク
Leave a Reply